MECHANIC
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整備士の最大の役割は、機体を健全な状態に維持・管理することです。
ヘリコプターは約300万点もの部品で構成されており、自動車の部品点数の100倍にも及びます。乗員が安心して搭乗できるよう、整備士は日々点検・整備作業に従事しています。また、整備士は機体の整備だけでなく、出動中の飛行支援(外部監視、計器類の監視、目的地のGPS入力など)も担当します。バードストライクや他機(パラグライダーなど)との衝突を防ぐための外部監視、機体の異常を示す計器類の監視、目的地のGPS入力を行うことで、操縦業務をサポートします。さらに、地上ではストレッチャー(患者搬送用の移動器具)の搬出入も整備士が担当しています。
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ライセンス
- 機体の整備に必要な資格
- 無線免許(航空・消防・医事無線の使用に必要)
- 危険物取扱者免状(航空燃料の取り扱いに必要)
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IP無線機
医療クルーや運航クルー、事務員などの関係者同士で意思疎通を図るために使用します。個別通話はもちろん、設定されたメンバー全員と同時に話すこともできます。トランシーバーのように一斉送信ができるため、情報共有に便利です。出動要請連絡(ホットライン)を受ける際の重要な通信手段となります。
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ヘルメット
ヘリコプターに搭乗する際に着用します。頭部を保護するだけでなく、エンジン音などの騒音下でも会話が可能となるよう、マイクおよびスピーカーが付いています。
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ライト
機体の細部や複雑な構造部分を確実に確認するために使用します。
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ランデブーポイントリスト
ドクターヘリの離着陸場(ランデブーポイント)の情報をまとめたリストです。各ポイントには、番号(GPS座標)、名称、基地病院からの距離などが記載されています。
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地図本
ランデブーポイントや現場近くの着陸地点を操縦士と確認するために使用します。
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筆記版
基地病院で情報を管理するCS(コミュニケーションスペシャリスト)や消防関係者からの情報を書き留めるために使用します。