第2回

ドクターヘリで結ばれた命

~受傷から退院までを振り返って~

患者のAさんは、2023年8月に東伊豆でダイビング中に水流に巻き込まれ、意識を失いました。ダイビングインストラクターが人工呼吸と心臓マッサージを行い、港で救急車に乗り換え、救急隊員がAさんの救命処置を続けました。ドクターヘリではフライトスタッフが人工呼吸器や点滴などの処置を行い、病院搬送後は集中治療室に入り検査や診療を受けました。Aさんは、病院での治療やリハビリに励み、事故の翌日には人工呼吸を離脱し、6日後には退院することができました。

  • 患者さんから

    退院後は仕事に復帰することができ、また日常生活でも受傷前と変わらずに過ごすことができているため、安心感を覚えるとともに、助けてくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。また、入院直後は自分自身で家族へ連絡することができなかったため、家族が面会に来てくれたときには涙が出るほど嬉しかったです。

  • フライトドクターから

    Aさんを助けたいという思いで、皆さんが命をつないでくれたことに感謝しています。救命に携わった方々のお話を聞くとともに、元気になった患者さんにお会いできることが非常に嬉しく、これからのやりがいに繋がります。